チュニジアの首都チュニスから、イタリアシチリア島のパレルモに夜行の船で向かおうとしている時、事は起きた。
出国審査係員は私のパスポートをまじまじと見つめ、いくつか質問した後、私はまもなく警察に身柄を拘束された。「フランス語は話せるか?」と聞かれ、私は「イタリア語と英語なら」と答えた。いったい何が起こったのかわからず呆然。船はまもなく出発をする時刻。時計を睨みながらますます気持ちは焦る。事情聴取され(アラビア語とフランス語)パスポート偽造の疑いをかけられた。確かに私のパスポートにはめずらしい国のVISAスタンプが押されているし、余白がなくなり増補までしているし。さらに警官達は「写真と顔が違う!」とまで言い出した。「飛行機で入ってきたのになぜわざわざ船でイタリアに抜ける!船には乗せない、飛行機で帰れ!」と。このやりとりに30分。とうとう船は出発の夜9時を過ぎてしまった。Mamma mia!

しばらくして突然私は解放された。ん??いったいなんだったんだ?
しかも呼びに来てくれた人はイタリア語が話せるおじちゃん(最初からこのおじちゃん出さんかい!。旅にトラブルはつき物だが、やっぱり金が欲しかったのか?船は遅れて夜10時半ごろ出発。No travel, no trouble.

この場合の対処法として、すぐ警察官の目の前で現地日本大使館に携帯で電話すること。経験から学んだよ。

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